ぼう【紡】ボウ・バウ より合わせて糸にする。

かたまり

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私はプライドの塊だ。

 

大した容姿や特技があるわけでもない。

でも、プライドは高い。

 

人に虐げられることが嫌いだ。

バカにされることも。

見下されたくもない。

比べられるのも癪に障る。

 

 

ただ、弱い心を隠すように虚構のプライドを積み立てた。

ちょっとやそっとのことで崩れない。

 

こうでもしなきゃ死んでしまう。

自分がいなくなってしまう。

誰かに殺されてしまう。

 

 

こんな情けないプライドに生かされて今日も私は生きてる。

明日も生きていく。

 

若いうちは仕方ない。

 

ふわり揺れる

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ふわり、揺れる。

 

返信一つで頬を緩めてしまうような、言葉一つで幸せを錯覚してしまうような、そんな気分。

いつぶりかわからない想いが淡く色付く。

 

 

声、聴きたくて。

会いたくて。

一目見たくて。

 

 

高鳴る胸に手を当てて。

一呼吸。

 

ふわり、揺れた。

わたし

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めかし込んで、誑し込んで。

一人は嫌だから愛されたくて。

 

「この人に愛されたい」

って人に期待をするのはもうやめた。

だって無理なものは無理。

なるようにしかならない。

 

 

一人で生きないために努力をしたのだ。

一人が辛かったから努力をしたのだ。

 

ずっと一人だったから頑張れたのだ。

 

 

別に理解されなくていい。

私以外、私のことをわかるはずがないのだから。

 

 

もう私は武器も持たずに外に出る馬鹿じゃない。

なにもできない

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大好きだったあなたが辛くても私は何もできない。

辛くて苦しんでいて、それでいて生きることを諦めていたとしても、何もできない。、

 

なぜならば。

あなたは私を受け入れられないから。

私の助言や、応援、慰め。

全て届かないから。

 

あなたは私を拒むから。

 

 

なにもできない。

ただゆっくりと不甲斐ない掌を握り締めて。