焦らない、急かさない
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焦らない。
急かさない。
育児放棄になってしまった猫の親子を見て思う。
母猫が、甘えん坊で優しい子だってことは私が一番わかってる。
子猫達が、元気いっぱいで人懐こいのもちゃんと私がわかってる。
うちの母猫は帝王切開だったこともあって、育児放棄になってしまった。
母猫からしてみれば、目が覚めたら重かったお腹が軽くなっていて、家に帰れば知らない猫が2匹もいるもんだから怖かったに違いない。
手術から帰ってきた当初は怯えて動揺してしまって、聞いてるこっちが可哀想な状態だった。
母猫は約半日以上一睡もせず、私も一緒にずっと起きていた。
1ヶ月半経った今でも子猫と母親は一緒に過ごせない。
母猫はどうしたらいいのかわからず、子猫を噛んでしまうからだ。
「早く仲良く過ごしてほしい」というのは人間のエゴであるということが少しずつ分かり始める。
母猫には母猫の、子猫には子猫のペースがあって、猫には猫のやり方がある。
でもやっぱり、母猫が子猫を噛み殺してしまったりしたら悲しいから、ゆっくりゆっくり待ってみようと思う。
焦らない、急かさない。
みんな私にとっては自分の子のように可愛い。
目の前で成長を見てきたのだから、私の隣で育ったのだから、当たり前だ。
焦らない、急かさない。
眠る猫たちは幸せそうにお腹を出しているから、きっと大丈夫。