衝動
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目が覚めたとき、どうしてか虚しくて。
行き場のない想いばかり零してしまう。
言葉に乗せると、落ちて、消えて。
消える度に虚しくて、取り乱す。
取り乱したら、煙草を咥える。
不思議と落ち着いてしまうのだ。
嫌な大人になったものだ。
情けない衝動をたかが葉っぱ一つで宥めて、また眠りにつく。
きみはどうだい、なあ。
夜を越えてしまったら
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夜を越えたら戻れない。
今日には絶対に帰れない。
だから越えていく。
今日に帰らないために変えていく。
負けたくないから越えていく。
完璧になど
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完璧になんて、なれない。
人間なんて完璧じゃない。
だから愛しいし、恋をする。
ワタシ
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自分を心の底から褒めたことなんてない。
許したことも愛したことも。
認めたこともない。
だってワタシはワタシが嫌いだから。
胸が苦しい。
喉もくるしい。
むせ返ってしまいそう。
はるが、まだ終わらない。
ことばがでない
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言いたいことが胸に痞える。
言いたいけれどダメだって、冷静な自分が言う。
愛されたいとか。
もっと大事にされたいとか。
ちゃんと見てほしいとか。
抱え込んだものは言葉にならない。
いくら言葉にしたくても、私はそれを許さない。
自分の想いを抱き締めるのは、弱さか、強さか。
痛い
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体調が優れない日はどうしようもなく不安になる。
気持ちのやり場がグンと無くなる。
なにもしたくない。
ずっと眠っていたい。
ああ、朝なんか来ないままでいいのにな。
焦らない、急かさない
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焦らない。
急かさない。
育児放棄になってしまった猫の親子を見て思う。
母猫が、甘えん坊で優しい子だってことは私が一番わかってる。
子猫達が、元気いっぱいで人懐こいのもちゃんと私がわかってる。
うちの母猫は帝王切開だったこともあって、育児放棄になってしまった。
母猫からしてみれば、目が覚めたら重かったお腹が軽くなっていて、家に帰れば知らない猫が2匹もいるもんだから怖かったに違いない。
手術から帰ってきた当初は怯えて動揺してしまって、聞いてるこっちが可哀想な状態だった。
母猫は約半日以上一睡もせず、私も一緒にずっと起きていた。
1ヶ月半経った今でも子猫と母親は一緒に過ごせない。
母猫はどうしたらいいのかわからず、子猫を噛んでしまうからだ。
「早く仲良く過ごしてほしい」というのは人間のエゴであるということが少しずつ分かり始める。
母猫には母猫の、子猫には子猫のペースがあって、猫には猫のやり方がある。
でもやっぱり、母猫が子猫を噛み殺してしまったりしたら悲しいから、ゆっくりゆっくり待ってみようと思う。
焦らない、急かさない。
みんな私にとっては自分の子のように可愛い。
目の前で成長を見てきたのだから、私の隣で育ったのだから、当たり前だ。
焦らない、急かさない。
眠る猫たちは幸せそうにお腹を出しているから、きっと大丈夫。