ぼう【紡】ボウ・バウ より合わせて糸にする。

衝動

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目が覚めたとき、どうしてか虚しくて。

行き場のない想いばかり零してしまう。

言葉に乗せると、落ちて、消えて。

 

消える度に虚しくて、取り乱す。

 

取り乱したら、煙草を咥える。

 

不思議と落ち着いてしまうのだ。

嫌な大人になったものだ。

 

情けない衝動をたかが葉っぱ一つで宥めて、また眠りにつく。

きみはどうだい、なあ。

ワタシ

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自分を心の底から褒めたことなんてない。

 

許したことも愛したことも。

認めたこともない。

だってワタシはワタシが嫌いだから。

 

胸が苦しい。

喉もくるしい。

 

むせ返ってしまいそう。

 

 

はるが、まだ終わらない。

 

ことばがでない

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言いたいことが胸に痞える。

言いたいけれどダメだって、冷静な自分が言う。

 

愛されたいとか。

もっと大事にされたいとか。

ちゃんと見てほしいとか。

 

抱え込んだものは言葉にならない。

いくら言葉にしたくても、私はそれを許さない。

 

 

自分の想いを抱き締めるのは、弱さか、強さか。

焦らない、急かさない

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焦らない。

急かさない。

 

育児放棄になってしまった猫の親子を見て思う。

 

 

母猫が、甘えん坊で優しい子だってことは私が一番わかってる。

子猫達が、元気いっぱいで人懐こいのもちゃんと私がわかってる。

 

 

うちの母猫は帝王切開だったこともあって、育児放棄になってしまった。

母猫からしてみれば、目が覚めたら重かったお腹が軽くなっていて、家に帰れば知らない猫が2匹もいるもんだから怖かったに違いない。

 

手術から帰ってきた当初は怯えて動揺してしまって、聞いてるこっちが可哀想な状態だった。

母猫は約半日以上一睡もせず、私も一緒にずっと起きていた。

 

 

1ヶ月半経った今でも子猫と母親は一緒に過ごせない。

母猫はどうしたらいいのかわからず、子猫を噛んでしまうからだ。

 

「早く仲良く過ごしてほしい」というのは人間のエゴであるということが少しずつ分かり始める。

母猫には母猫の、子猫には子猫のペースがあって、猫には猫のやり方がある。

 

 

でもやっぱり、母猫が子猫を噛み殺してしまったりしたら悲しいから、ゆっくりゆっくり待ってみようと思う。

焦らない、急かさない。

 

みんな私にとっては自分の子のように可愛い。

目の前で成長を見てきたのだから、私の隣で育ったのだから、当たり前だ。

 

 

 

焦らない、急かさない。

眠る猫たちは幸せそうにお腹を出しているから、きっと大丈夫。